練習箇所

・Meine Seele erhebt den Herren(SWV426)
・Alles, was ihr tut (BuxWV 4)

記事

全体発声:42分

<内容>

★Meine Seele erhebt den Herren(SWV426)
・全体:二重母音”ei” “eu”の発音について。
後ろの母音をはっきり発音しないこと。「アイ」「オイ」にならないように。最初の母音がメインで長く、後ろの母音は最後にそっと添える程度。しかも、”eu”の方は[y]です。「イ」ではなくウーウムラウトにしてください。
例を出したらきりがない位、沢山の言葉がこれらの二重母音になっています。無意識に「アイー」とやってしまっているので注意。
・4小節:ここで初めて長調の響きが出る。テノールのCisが鍵。次の”erhebt”から音楽が変わるが、”er-“は前綴りなので、勢いよく突っ込まないこと。
・8小節(アルト):係留音(G)からの動きを正しく。曖昧にならないように。
・9小節:G-Dの5度の響きを綺麗に決めること。
・20〜22小節:”meines Heilandes”は1つの句になるように。21小節”-an-“のタイミングを揃えること。アルトは21小節のピッチを正しく。Disをきちんと半音下げる。
・23小節(アルト):喋り声にならない。歌う声で。
・26〜28小節:”Magd”語尾の子音[kt]が無くならないように。特にバスは上3声が伸ばしているところで発音するのでハッキリと。
・38小節(男声):出だしの”a-“を揃える。
・57〜60小節:和音が刻々と変わっていきます。ピッチを正しく、変化を鮮やかに表現しましょう。テノールは57小節3拍目、他パートと合わせること。アルトとバスはオクターヴ、5度のハーモニーを意識する。透明な音色になるように。
・60〜64小節:一息で歌う。今は63小節の”für”の後でブレスしているが”bei denen”までノンブレスで繋げる。
・92小節〜:前の角張った音楽との対比を出す。”und”も含めてレガートで。
・97小節:”die Niedrigen(低い者たち)”の部分は気持ちを込めて膨らみをつける。103〜105小節も同様。
・105〜116小節:「飢えた者を良いもので満たし」の歌詞の通り、ふくよかな音楽で。
・106小節〜:”Hun-“の発音。[h]は発音しない。[u]は口の中を開ける。唇はすぼめる。
・107小節〜:”füllet er”をフレーズの終わり(前の言葉の付け足し)にはしない。改めて歌い直し、意味づける。
・117〜124小節:それまでのふくよかな音楽との対比を出す。言葉の強拍とマッチしたところは決める。(”läßt” “Reichen”など)
・125〜138小節:ここも豊かなフレーズを作る。”Barmherzigkeit”がふくよかな響きになるように。”denket”や”-herzig-“など、付点のリズムが綺麗に流れるように。
・128小節:ハーモニーを決める。
・139小節(バス):パート内でピッチを揃える。裏声のフォームで発声する。
・143小節〜:”Abraham”と”und seinem〜”の間に休符があっても文章として繋がっているので、休むのではなく抑揚をつけるイメージで。
・159〜162小節:1つのフレーズにする。”und”の前で切れない。
・169小節〜:頭の”w”の子音は破裂音ではなく摩擦音にする。柔らかく発音すること。”Anfang”はレガートで。
・175〜178小節:2回ある”Ewigkeit”を柱にする。接続詞や冠詞は軽く短く。
・179〜180小節:ここの”Amen”は前からの続きなのでスッと入る。仕切り直さず流れるように。特にテノールは注意。アルトの入りは存在感が出るように。
・185小節〜:常に見晴らし良く、周りとの関係を意識すること。
・187〜189小節(テノール):188小節、189小節の付点四分音符を意識する。そこに抑揚がつくように。
・190小節(バス):付点音符が間延びするので注意。

★Alles, was ihr tut (BuxWV 4)
2曲目
・23小節(バス):出だしの”und”は一番軽く。その後のメリスマも軽やかに。

4曲目
・全体:フレーズの切り方を再確認しました。以前指示があった点について徹底されていません。また、細かく練習できませんでしたが、まだ発音が不明瞭なので合わせて確認をお願いします。

5曲目(バス)
・1小節:”Habe”の”H”は無理矢理発音しない。
・2〜4小節:”Lust”の語尾を揃える。次に「ポン」と言えるタイミングで[st]を発音する。
・6小節〜:”geben”の”ge-“は長母音だが「ギー」になりすぎないこと。唇を横に引きつつ[e]の発音をする。

備考

♪次回は同仁会館が夏休みのため、新宿文化センターになります。ご注意ください。