練習箇所

・Jubilate Deo(SWV332)
・Alles, was ihr tut (BuxWV 4)
・Das neugebor’ne Kindelein(BuxWV13)

記事

全体発声:36分

<内容>

★Jubilate Deo(SWV332)
・32~44小節:長短短のリズムのうち、短短の16分音符は軽やかに歌う。ipseとestの間に一瞬の隙間をあける。繋げない。
・46~49小節:”et”の16分音符は軽やかに、”non”の4分音符はしっかり歌う。 
・51~52小節(テノール):この部分はたどたどしくならない。冒頭の付点4分音符は若干膨らませる。
・75~76小節(バス):この部分はヘミオラになっている。76小節冒頭の”-te”は”laudate”の語尾でありヘミオラの裏であるためアクセントを付けない。
・79小節(テノール):冒頭のcisの音程が垂れ下がらない。上から音取り
・88~103小節:ブツブツな音ではなく滑らかにエレガントに歌う。
(補足)古代ローマでは、演説の際に、大事なところで聴衆の注意を引くために、鶏がキッキリキと啼くように声を張り上げて語る事が良くあった。この部分は、まさにそのような音型になっている。しかし、この部分のテキストは主の慈悲が永遠である事を語る。従って、私たちはエレガントに歌って慈悲をアピールし、音型はこの部分が重要であるというアピールをするという離れ業に挑戦しようということである。
(cf. Jesus von Nazareth, der Judenkoenig)
・104小節以降:”et usque”からはテンポを上げるので指揮を良く見る。
・112小節(バス):”et”の入るタイミングはテノールから取るのは難しい。なぜならば、”veritas”の音はタイで結ばれたアウフタクトになっているからである。アルトから取るのが良い。

★Alles, was ihr tut (BuxWV 4)
・全体:ブクステフーデの曲は、器楽が伴うので指揮を良く見るように。(平たく言えば暗譜せよ)
《第2楽章》
・23~24小節(バス):メリスマの16分音符は軽やかに歌う。
・29~31小節:”und”から”Gott”までが一つのフレーズであるため、この部分は一息で歌う。
《第4楽章》
・2~3小節:抑揚が必ずしも拍子に一致しない事に気をつける。例えば、2小節4拍目や3小節2拍目は寄りそって歌う。
・38~39小節:”nach Vaterspflicht”のところで、音符一つづつを念押ししない。滑らかに歌う。
《第5楽章》
・1~5小節(バス):この部分は今まで練習して来たテンポから速くするので、意識を変える。Lustの4分音符は伸ばし過ぎない。この部分の目標地点はHerrnであり、そこまで失速しない。
《第6楽章》
・101小節(バス):”mich”に対応する音であるe→fisにまたがって母音iの発音を続ける。
・106小節(テノール):3拍目の”und”は指揮者がブレーキをかけるので、指揮を良く見る。(暗譜)
《第8楽章》
・14,18小節(バス):4つの16分音符は全部の音を押して歌わない。軽やかに流すためには、第1音と第3音を軸にして後は流す。(水野先生実演)
・21小節:ここからリタルダンドするので、指揮を良く見る。(暗譜)

★Das neugebor’ne Kindelein(BuxWV13)
・25~27小節:”freuen”の語尾である”-en”は曖昧母音で音を抜く。

備考