練習箇所

・Schutz Cantiones Sacre SWV81, 82
・Zelenka Responsoria ZWV55–10~18

記事

演奏会前最後の休日練習でした。全員集合しての練習となりました。

全体発声:35分

<内容>
★Cantate Domino (SWV81)
・休符のカウントを間違えて出間違えなどないよう、各自改めて確認しておくこと。

・”Can-” の[a]を長く歌う。「カンー」にならないように。
・12小節(テノール):1,2拍目は軽く終えて、3拍目から輝かしい声で。

・17小節(アルト):3拍目のB落ちた音にならない。ポジションはFから変わらないように。

・55小節~:ここからは流れていく感じにレガートで。

・81-82小節:ハーモニーを決めること。

・84小節〜:下降形の音形で降りた音のピッチが悪い。各パート確認のこと。

・102小節〜:ここからの幾つかの段落(102小節、117小節、128小節、132小節)は、全員で揃って次のフレーズに入れるように(指揮を見ること)。


★Inter brachia salvatoris mei (SWV82)
・16小節:3拍目のタイミングを全員で揃える。

・21小節:休符も指揮のタイミングに合わせて3拍目揃って入る。28小節も同様。

・34小節〜:ここからは楽しげにリズム感良く。39小節からはお祭りの雰囲気で。

★Omnes amici mei(ZWV55-10)
・35小節〜:”terribilibus” を一つの言葉として一掴みに言い切る。前置詞”et”ときちんと分離すること。
・55小節〜:”aceto potabant me” 半音階の下降形が「引っ張り込まれる」イメージ。レガートで。
・82小節〜(バス):35小節からのリフレイン。ここはバスのソロから始まります。”Et”と”terribilibus”を明示的に分離して、正しい発音でお願いします。

★Velum templi scissum est(ZWV55-11)
・1小節:最初のハーモニーをしっかり作る。内声のEとGがポイント。アルトはしっかりした声で。
・5小節〜:”terra” でオクターヴ下がる音形。巻き舌のところでポルタメントがかからないように注意。
・12小節〜:(本来は)soliでもあり、F-durのため穏やかに聴こえるが、テキストは厳しい内容を歌っている。言葉をはっきり、ダレた感じにならないように。
“latro”の”-tr-“や、”cruce”の”cr-“など、子音をもっと前に出して4声がぴたっと合うように。13小節4拍目のハーモニーもきっちり決める。
・15-16小節:最後にある”dicens:”は次の”Mement mei,~”に繋がる言葉のため、その前のコンマを活かしてフレージングする。
・17~52小節:ここの音楽は「波風が立たない」「レガートの」音楽です。「初詣でお詣りをするような気持ち」と先生は表現されましたが、主に祈る気持ちでフレーズを繋げましょう。
・53小節~:スパッと切れ味よく。特に男声。”scis-“の”sc-“をもっと前に出して拍の位置には母音が来るようにしてください。57小節からは伸びやかな音楽になります。67小節から出て来る八分音符の上昇音形は情景がイメージできるように生き生きと歌います。

★Vinea mea electa(ZWV55-12)
・1~15小節:テンポ設定はVivaceではあるものの、冒頭の音楽はレガートで進みます。かといって間延びしないように注意。12~13小節のバスは付点音符が伸びやすいので注意すること。
・15~32小節:最初とは若干雰囲気が変わります。テキストに沿って表現してみてください。
・33~45小節:”ut me crucifigeres”で一気にボルテージが上がります。激しい口調で。ただ、次の”et Barabbam dimitteres?”の下降形には「ゆるす」意味合いも入っているのではないか。最後に?マークがあるのはそういう意味ではないか。なので、その前の厳しい口調から変えて「大切に」歌う表現の方が合っていると思う。
・46~70小節:ソプラノとバスはテノールを包み込むようなイメージで。
・50小節(バス):2拍目の入りをソプラノと合わせる。1拍目を早く終わらせて遅れないように。
・62小節~(ソプラノ、テノール):”et aedeficavi”を2回歌う。1回目と2回目で建てる塔の高さが違う(=フレーズを大きくつくる)ように表現する。
・71小節~:15小節からのリフレインだが、音形が異なったりするので今一度ピッチを再確認しておくこと。
・101小節~:冒頭に戻る。「残念さ」「無念さ」が前面に出るような音楽にしたい。レガートで。

★Tenebrae factae sunt(ZWV55-14)
・10小節:冒頭より一段階落として(pp)。ミステリアスな雰囲気、深刻さを現す。13小節のfが劇的になるように。
・19小節:その前の”exclamavit”を受けた”Deus meus”神への呼びかけなので、soliになるがしっかり歌う。(特にテノール)
・25~41小節:エヴァンゲリストになったつもりで、客観的に歌い継いでいく。68小節からも同様。リズムがつくところもあるが、バタバタしないように、滔々と流れていく。83小節からのソプラノの高音域は天から降って来るかのように表現したい。

★Jesum tradidit impius(ZWV55-17)
・43~58小節:ただの語り。何事も起こらない場所。なので滞ったりしないでスーッと通過する。特にバスが遅れがちなので注意。

★Caligaverunt oculi mei(ZWV55-18)
・全体:冒頭は感情的に始める。14小節から説明が始まるので、硬めに縦をはめていく。その先も(特に練習で口頭説明はありませんでしたが)指揮で表現をされているので、指揮から目を離さずに歌ってください。
・62小節,64小節:内切りというか先生が指揮で合図しているのでいつまでも勝手に伸ばさないように。特にバスで必ず残る人がいるので要注意。

備考

次回水曜日は、今日できなかったシュッツのSWV56-60とゼレンカを練習します。
練習回数はあと2回しかありません。なるべく早い時間から全員揃えるようにご協力をお願いします。