練習箇所

・SWV426
・SWV420

記事

全体発声:35分

★SWV426
・2~3小節(ソプラノ、アルト、バス):”meine Seele”とそれに続く”erhebt”はつなげて歌う。
・25小節(アルト、テノール、バス):”ist”の[t]は内切りにしてタイミングをあわせる。
・30小節(ソプラノ、アルト、バス):1拍目のテノールの音を聴いて2拍目からのハーモニーを予めイメージする。
・36~41小節(全パート):”zerstreuet”は非分離動詞であるため”-(st)reu-“にアクセントがある。”zer-“は「木っ端微塵にする」と言う意味の接頭語、”-streuet”は「撒く」と言う意味の動詞であり、従って、”zerstreuet”は「粉砕して撒き散らす」と言う意味になる。(神の怒りに触れて粉砕された粉塵が飛沫を上げて吹きすさぶ様を彷彿させるように、)”-(st)reu-“に勢いのあるアクセントを付けよと水野先生は指摘した。
・45~47小節(全パート):この部分は固めに歌って、神の断固たる決意は地上の実力者さえ玉座から引きずり落とすということを表現する。
・47~52小節(全パート):”und”と”erhöhet”の間は一旦音を止める。”und”は接続詞であり強調しない。”erhöhet”の”er-“は非分離動詞の語頭のためアクセントはない。アクセントのない母音で始まる単語を端正に発言する場合は、冒頭の母音の前で一旦息を止める。従って”und”の後で一旦音が止まる。
・53~59小節(全パート):この部分の3拍子は早くしない。
・60~63小節(全パート):動詞”läßt”ははっきり発音する。 
・64小節(アルト、テノール、バス):ハーモニーに注意する。
・66小節(テノール、バス):”hilft”の[t]は内切りにしてタイミングを合わせる。
・90小節(テノール):指揮者は次の小節の4拍子のパッセージに入る前に呼吸を整える時間をとるので、指揮を良く見て飛び出さないように気をつける。
・99~100小節(全パート):この箇所でテンポを変えるかも知れないので、指揮を良く見る。なお最後の音は、バスが低め、テノールが高めになってハーモニーを損ねている。テノールは直前の導音のAが同時にバスで鳴っていることを意識する。

★SWV420
・1~4小節(全パート):”Kyrie”の[e]は[i]とつなげ、歌い直しはしない。この部分は順次進行形の音階であるため滑らかに歌う。
・5小節(テノール):”groß”に対応する二分音符は豊かな響きを醸し出す。
・6~8小節(テノール、バス):”aller Ding”の”aller”はアクセントを付けず、早くさばいて”Ding”にしっかりとしたアクセントが出せるようにする。水野先生は”aller”を端正に発音せよと指示したが、母音で始まるアクセントの無い単語を端正に発音する為には一旦息を止める事は前に述べた通りである。”Ding”の[g]は軽い破裂音にする。”Schöpfer”の[sch]の子音は直前の”ein”の後即座に発音する。
・15小節(テノール):”Sünder allein du”の”allein”は、ここでは”du”を修飾し”Sünder”を修飾するものではない。すなわち、「あなただけが罪人を救う」のであり「あなたは罪人だけを救う」のではない。従って”Sünder”と”allein”の間には切れ目がある。
・19~22小節(ソプラノ、テノール):19小節の最後からアルトが”o Jesu”と新しいモティーフを始める事を意識して”erlöst”を収める。21小節からのソプラノの同モティーフははっきり歌う。
・25~26小節(バス):”zu dir,”に入る前に二分休符が二つある。4ト1トと数えて入るように心掛ける。

備考