練習箇所

・SWV426

記事

全体発声:35分

★トピック(全曲共通の注意事項)
1.全体の注意事項として「内切り」の徹底をお願いします。
都度ご注意を受けますが、基本すべて「内切り」です。次に「ポン」と言えるように確実に内切りをお願いします。特に男声がバラバラなので注意してください。
2.今日の練習で『アウフタクト』について解説がありました。
裏拍(上げ拍)に冠詞が来て次に動詞や名詞などのアクセントをつける単語が来るケースが度々あるかと思います。(例:60小節 “die Reichen” など)
この裏拍(例では”die”)は、自然と音価が短くなるはずです。軽く短く歌い、次の表拍を長く歌う。不必要に伸ばしてベターッと繋げることがないようにしてください。

★SWV426
昨日の続き(45小節~)を練習しました。ドイツ語の発音を再確認し、リズム読みしながら丁寧に復習しました。
・45~63小節:文章の段落ごとに真逆のことが書かれています。テキストに即した口調を意識しましょう。
 ・45~47小節:「権力のある者をその座から引き下ろし」激しい口調
 ・48~53小節:「低い者を高く上げ」期待感・慈しみ。滑らかな口調
 ・54~59小節:「飢えた者を良いもので満たし」穏やかな感じ
 ・60~63小節:「富める人を空しくします」最後は空虚の5度で終わる。
  ”läßt”(帰する)”Reichen”(富める(者たちを))”leer”(空しい)の言葉を立てる。
・50~51小節(下3声):出だしの”und”は音が低いが飲み込まないように。[u]は口を縦に開ける。
・52小節(バス):4拍目のEの音取りは時間をかけて練習したので各自復習しておいてください。
・54小節:1拍目の語尾は全員で軽く取り、ブレスする(テノールに合わせる)。テノールは次の出だしのタイミングを指揮に合わせて出られるように。間に隙間を入れて、突っ込み過ぎないように。アルトとバスは6拍目の出だしを揃える。
・62小節(バス):最後の”Reichen”は語頭が裏拍に来ているため歌い難いが、言葉のアクセントを活かす。
・64~78小節:落ち着いた、敬虔な気持ちで歌う。
・64小節(アルト):”Er”の[e]は長母音だが、キツくなり過ぎないように。裏声7 / 表声3 程度の割合で。
・65,66小節(テノール、バス):”-keit”, “hilft”の語尾は揃えて内切り。(68,69小節のアルト、テノールも同様)
・67小節(テノール):4拍目裏の”er”のタイミングがバラバラにならないように、そして「きれいな声で」出る。
・70小節:”Israel”の[e]は長母音にしてください。
・73小節:1拍目の語尾は軽く短く取り、全員でブレスをして次の”Abraham”を揃える。
・79小節:”Ehre”の[r]は巻き舌を使う。3拍目”-re”は音価分きちんと伸ばす。早めに止めてしまわないこと。男声の5度を意識する。
・80小節:和音の動きに注目。特に3拍目のG-durのハーモニーを綺麗に響かせる。
・82小節(テノール):3拍目の”Sohn”は語尾を内切りにして、4拍目裏の”und”をタイミングよく出ること。
・85小節:文章の終わりではあるが、フェルマータをかけるようなことはしない。次の文章を出してくるために、自然に仕切り直すイメージで。
・86小節~:四分音符が並んでいるが、表拍に重きを置くように。ただしやり過ぎないこと。
・89~90小節(92~93小節):それまでの1拍(二分音符)を3拍(四分音符3つ)分でカウントする。活気に満ちた感じで軽やかに。
・91小節(94小節):前の小節の語尾を全員で内側で揃えて切り、元の4拍子のテンポに戻して仕切り直す。テノールとアルトは出るタイミングを合わせる。
・94小節(アルト):出だしを柔らかい音色で出す。
・94小節~:各パート付点音符が間延びしないように。他パートの八分音符の動きに合わせる。
・100小節:1拍目裏の”-men”を全員で揃える。それまではin tempoで進むので注意。

備考